微笑ましい光景

 予想外にリハーサルが短時間で終わり、予定よりかなり早く帰途についた
明日はこんなに早くは帰れないはず。それに夜はレッスンもある
今日、買い物にいっておくべきと思いながら、なかなか動けずまずはと
コーヒーを入れた

今朝出かけに、地下鉄で座って読めるだろうと思い、読みかけの単行本をバッグに入れた
この一週間で随分過ごしやすくなったとはいえ、まだ日中は暑い
駅までの10分で薄ら汗ばんでしまった
駅に着くと汗がおさまる間もなく電車が来た
えっ!!
座席はすでに人で埋め尽くされていた・・・
今日が連休最終日の祝日ということをすっかり忘れていた

急にバッグが重く感じられた
こんなことなら文庫本の読みかけを持ってくるのだった
さすがに単行本では立ったままでは読みずらい
こんな些細なことが自分をどっと疲れさせたのだ

やっと重い腰を上げて買い物に出た
スーパーの入り口で、3~4歳くらいの男の子と父親とおもわれる男性が
カートをカート置き場に戻していた
男の子が一人でカートを戻し、それを見ていた男性が「おっ!すごく上手に返せたね。
きちんと揃えて返しておくと、次に使う人が使いやすいからね。偉いぞ!!」
男の子は得意そうな微笑をみせた

素敵な子育てしてますね!って声をかけたい衝動をおさえて一人微笑んだ
そして自分の足取りがとても軽くスーパーに入っていった

もし小説を書くとしたら、こんな描写から今日の出来事を書き始めるかな?

人の心とは不思議なもので、ほんのちょっとの事で沈んだり、
重かった足取りが軽くなったり・・・

さあ、明日はどんな素敵な心に出会えるかな!

Calender

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